安全保障とスタートアップ
留学のテーマについてここ最近悩み続けてまして色々な本を読みました。
会社で受けている研修の影響もあり、安全保障関連の本にも手を伸ばしてみました。
インドの安全保障の基軸は、海洋安全保障であり、西側の国(モルディブやモーリシャス)とは一対一で排他的な立場を築きたがってきた歴史とか、スリランカとかASEAN諸国のあたりまで行くと、マルチの関係を追及しているとか。あと、安全保障上はインド洋をどこまでみているか、というところが地図上で見ておもしろい。(喜望峰の先からインドネシアのあたりまで)by「東アジア戦略概観 著:防衛研究所編」
といいながら、やっぱりバンガロールにいくのであれば、スタートアップかなとおもってます。海老原健さんの「テクノロジー思考」を読んでからは、スタートアップができるまでには、①アメリカ留学帰りのトップ層がいて、②研究開発環境が整って、③お金が潤沢に回るようになって、やっとスタートアップができる、という構造が見えるようになってきました。
今読んでる「チャイナ・イノベーション」では、中国データテクノロジーにおける、中国がとった優遇政策について書かれていて、今後の戦略を考える上で役に立ちそう。
これもテクノロジー思考の本からだけど、なんだかんだ言ってインターネットの世界は既に成長は終わっていて、ここからはリアルの世界に入り込んでくる部分を企業の収益につなげることが命題になってくる。それは「テクノロジー思考」だと、デジタルトランスフォーメーション・地域革命・ソーシャルインパクトというお題に乗ってくるとあるし、「チャイナ・イノベーション」だと、ITからDT(データテクノロジー)への転換として書かれてて、さらに「デジタル・シフト戦略」だとデータを生業にしないビジネスにおけるデジタル導入の重要性が説かれてる。
データは価値の源泉であり、石油のようなもの。と馬さんは言ってて、集める仕組みと使いこなす仕組みが必要。その切り口に政府として絡んでいくなら、それはやっぱりサイバーセキュリティとか、データ課税とか、ファイブアイズとか、そういった切り口で安全保障との掛け算を追及していくべきかも。
インドの研究開発環境は、オフショア拠点から進化してきた関係で、グローバル標準で広がっていく可能性を持ってると思う。あと10年でインドのユニコーンがグローバル展開して、GAFA、アリババ・テンセントに次ぐような企業になるんだろうか。
ペイTMは横展開してるけど、フィリップカートって聞かないな、だったり、OYOは日本では業態を変えてきたり。やはりグローバル展開できる業態とローカルで力を伸ばす業態があるのかなとおもう。この辺留学で、個社に対する認識を高めていきたい。
インドは内需がすごいから、ローカルでも十分ポテンシャルがある、と言えるけど、一方で、今の時間断面においては、グローバルでのデータ収集メリットって高そう。
という感じで今日も決まらないのです。